上場準備において忙しい時期を教えてください。

上場準備には主に5フェーズの繁忙期があります。

1.監査法人による期首監査対応です。会計監査人になる監査法人が、直前々期首のBSが財務会計上問題ない状況にあるか等を確認する作業が期首監査です。この対応のため、過年度決算数値の精査や、修正仕訳の対応が必要となります。

2.主幹事証券会社による初動デューディリジェンス、予備調査対応です。主幹事証券会社が上場審査上求められる会社の課題を洗い出す作業であり、ヒアリングや書類提出、実査等の対応が必要となります。

3.主幹事証券会社による証券審査対応です。一般的には取引所への申請までに約6ヶ月間の証券審査を受けます。そこでは書面回答作成、ヒアリング、実査、業務フロー確認、役員面談等への対応が必要となります。

4.取引所審査対応です。申請後、原則としてマザーズ・JASDAQの場合は2ヶ月間、本則の場合は3ヶ月間の審査を受けます。証券審査と基本的には同じプロセスで、書類回答作成、ヒアリング、実査、業務フロー確認、役員面談等への対応が必要となります。

5.ファイナンス期間です。約2週間のロードショーを行い、訂正届出書、訂正目論見書等のドキュメンテーションの作成など、約1ヶ月間、毎日何らかの対応が必要となります。