推薦書の提出における審査

取引所による審査を開始するためには、証券会社1社以上から取引所に対して承認日の3営業日前までに推薦書を提出する必要があります。

当該推薦書には主幹事証券会社として上場準備会社の経営者の識見、内部管理体制及び成長可能性(東証マザーズ上場時に限ります。)等を審査した結果、推薦できることを表明する旨を記載します。

推薦書を提出するための審査として、取引所に申請する前に一定期間主幹事証券会社としての審査を実施します。

取引所の上場審査基準に沿って、書面審査、ヒアリング、役員面談、事業所実査、DDMなどをもとに、各証券会社の社内規則に基づいた審査が行われます。

一般的な審査期間は5〜6ヶ月程度と言われています。

 

株式引受における審査

上場時に公募または売出しを行う場合には、上場株式を新規商品として投資家に販売することになります。

投資家に販売するにあたり、証券会社が加入する日本証券業協会の規則に基づき、投資家保護の観点から当該株式を引き受けることが妥当であることの審査を実施する必要があります。

審査基準は日本証券業協会の定めに則り投資家に開示する情報は妥当か、業績の達成可能性は妥当か等について細かく審査されます。

基本的な審査の流れは引受審査の基本となる引受審査資料を作成し、主幹事証券会社に提出、主幹事証券会社から各引受証券会社に当該審査資料を提出し、主幹事証券会社が窓口となり全ての引受証券会社が審査を実施するという形を取ることとなります。

引受審査は上場日まで継続的に続き、承認日以降上場までに新たに審査すべき事項などが発生した場合には都度審査確認がなされます。

関連記事