監査等委員会設置会社を選択するメリットとデメリットを教えてください。

監査等委員会設置会社を選択する場合のメリット、デメリットは以下の通りです。

【メリット】
・意思決定に参画する取締役のみで役員陣が構成されるため、経営へのコミットメントが高まりコーポレート・ガバナンスの有効性の向上が期待される
・上場会社は独立社外取締役を2名(本則市場の場合)選任することが求められることになるが、監査等委員である社外取締役を独立社外取締役に指名することで、当該条件が満たされることになる(監査役会設置会社の場合、社外監査役2名とは別に社外取締役を2名を選任する必要がある)

【デメリット】
・意思決定に参画する取締役が監査も行うため自己監査ともいえ、監査の有効性に留意が必要
・監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行した場合、取引所審査においてその背景、理由の説明が求められる(社外役員の招聘が困難であることによる移行ではないか、との懸念が持たれる)